闇ノ花
その時。
後ろに気配を感じて、ゆっくりと振り返ってみる。
「……山崎?」
「少し、酔いを冷ましにきた」
山崎はそう言いながら、私の隣に並んで空を見上げた。
そして考えている事は同じなのか……
「今頃、藤堂さん達はどうしているんだろうな」
山崎は一言、そう呟いた。
「うん……。だけど、向こうは向こうで、私達みたいに目的を達成しようとしているのは確かなんだよね」
「……あぁ」
山崎も知ってる。
御陵衛士は、尊王攘夷を目的とした組織だという事を。