闇ノ花




ぽろぽろと、たくさん……落涙した。





「……小松」





後ろから、土方さんの声が聞こえてくる。


本当は心配かけたくない。


だけど、今は……。





「わ、たし……無理でした。助けるなんて、出来なかった……」


「……」


「未来から来たのに……もっと、勉強しておけば良かった!そうしたら、藤堂さんは御陵衛士について行かなかったかもしれないし……山南さんだって、脱走なんかしなかったかもしれないのに……」


「小松……」





だけど……気付いてしまったんだ。





「歴史は、変えられないんですよ……当たり前ですよね。みんなの信念を、曲げる事なんて出来ない……」




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