闇ノ花




すると、お爺ちゃんは小さく息をついた。





「やはりな……お前達が仲良くしているのを見た時から、恐れていた事じゃ……」


「え……」


「敵に恋をしたならば、お前の力は弱くなっているはずじゃ。

そして、もしも相手と心が通いあえば……お前の力も、小松流も、完全に消滅する。

先祖代々が過去に行ってきた事は、全てこの世から消し去られる……敵と仲良くなってしまったようなもんじゃから、当然じゃ」


「……っ!」





思わず、息を飲んだ。


私の力が少しずつ弱くなっていったのは……山崎を好きになっていた証拠だったんだ。


それに、もしもあの時、山崎に「俺も好きだ」とか言われていたら。


そんなことはないだろうけど、これはもしもの話。


そしたら……私の力も、小松流も、消えていたんだ。




< 482 / 522 >

この作品をシェア

pagetop