闇ノ花
すると、お爺ちゃんは小さく息をついた。
「やはりな……お前達が仲良くしているのを見た時から、恐れていた事じゃ……」
「え……」
「敵に恋をしたならば、お前の力は弱くなっているはずじゃ。
そして、もしも相手と心が通いあえば……お前の力も、小松流も、完全に消滅する。
先祖代々が過去に行ってきた事は、全てこの世から消し去られる……敵と仲良くなってしまったようなもんじゃから、当然じゃ」
「……っ!」
思わず、息を飲んだ。
私の力が少しずつ弱くなっていったのは……山崎を好きになっていた証拠だったんだ。
それに、もしもあの時、山崎に「俺も好きだ」とか言われていたら。
そんなことはないだろうけど、これはもしもの話。
そしたら……私の力も、小松流も、消えていたんだ。