闇ノ花


──
───
────



それから、お爺ちゃんは刀の前に座り、一枚の白くて細長い紙を取り出した。





「……いつまでもこの時代にいてはいかん。いずれは、儂らも江戸の時代へ戻らねばならぬ。今から戻ろうと思うが……いいな?芳乃」


「……」





だけど、戻れるの?


一月の満月の、次の日にしか戻れないんじゃ?





「あぁ、この紙はな、元の時代へ戻る為の切符のような物じゃ。そう心配はせんで良い」


「そうだったんだ……」





納得して、小さく頷く。



< 486 / 522 >

この作品をシェア

pagetop