闇ノ花
……私は、まだ混乱していた。
ていうかするに決まっている。
この時代に帰ってきたと思ったら、こんな事実が分かってしまったなんて……。
だけど、どっちかに決めなければならないんだ。
小松流の復活か、小松流の消滅か。
山崎の死か、生か……。
「では……行くぞ、芳乃」
「うん……」
お爺ちゃんは刀の上に紙を乗せると、目を瞑って、その上に手を翳した。
「我ら、小松家五代目忍小松忠重、小松家跡継ぎ小松芳乃を、江戸の時代へお導き下され──」
お爺ちゃんがそう言った途端に……刀が輝き、私達の体は光に包まれていった。