闇ノ花


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その後、お爺ちゃんは息を引き取っていった。





「お爺ちゃ……っ」





歩きながら、涙を流す。


私は山崎と並んで、森の中を歩いていた。


……敵がたくさんいたから、お爺ちゃんをあそこから連れてくるのは、不可能だった。





「小松……」


「……うっ…」





その時、山崎に優しく抱きしめられた。


涙が山崎の着物に染みて、体を預ける。


温もりを感じて、だんだん息も整ってきた。


……この時代にきたばかりの時、この温もりをどこかで感じた事があると思った。


それは、私が過去に、山崎に何度も慰められたからだった。




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