闇ノ花




「はぁ……」





でもまさか、山崎と同じ部屋になるなんて。


何だか……妙な気分だ。


当然すぐに新撰組から解放される、という事を信じたい。





「どうした」


「うわっ」





気付いたら、真後ろに山崎が立っていた。


気配薄すぎ……。


驚いたあまり、思わず山崎から遠ざかる。


しかし、山崎は何でもないといった表情で、机の前に正座した。


そして筆を走らせる。





「何やってるの?」


「仕事だ」





ですよね……。



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