Street Ball
「そうする理由は?理由を聞いてからじゃないと、返事は出来ない。」


答えならNOに決まっていたが、理由はなんとしてでも聞いておかなければならない。


「簡単になら説明してやる。」


それで構わないと、首を縦に振った。


「今、[SB]のコートで行われている試合は、幾ら詰め込んでも一ヶ月に八試合だ。敗者復活戦から勝ち上がってきたお前等[HEAT]に勝ち、人気にカリスマ性を備えた[REEF]は、全国の似たような場所を回って興行に出る。お前等は[REEF]の代わりに王者としてあのコートで勝ち続け、[REEF]は全国を回って金を稼ぐ。[BUZZ]の収入は跳ね上がるって訳だ。」


[BUZZ]の収入が跳ね上がると言った所で、周りに居る兵隊共から下卑た笑い声と笑みが漏れる。


その光景を満足そうに眺め、どうだと言わんばかりの表情で居るロン。


俺には全く胸くそが悪くなる話しだ。


詰まる所、もう一チームの[REEF]を作り上げようとしている。


[HEAT]は[HEAT]であって、[REEF]と同じように、[BUZZ]の傘の下に入るつもりはない。


幾らあの場所を仕切っているのが[BUZZ]でも、[REEF]を真似るのは御免だ。
< 348 / 410 >

この作品をシェア

pagetop