そしてまた、キミに。




ーーーーー


授業中。



「…」


今日も坂口さんは外を眺めている。



何で親友も彼氏もおるのに
こんなに哀しい瞳してるんやろ…



あの雨の日だって、
今にも壊れてしまいそうな程
弱々しい瞳をしていた。


次の日、坂口さんは

「昨日のことは…
愛子には言わないで」

と言っていた。


そして、昨日のことが嘘みたいに
いつもの坂口さんに戻っていた。



松田さんにも彼氏にも頼れない深い"闇"を
一人で抱えてるん…?



俺に何かできることないかな。

少しでも力になれたら…


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