そしてまた、キミに。
「…何?」
やばいっっ
見てること坂口さんに気づかれてもうた。
ちょっと長いこと見過ぎた…
「…」
うわー。
めっちゃ怪しいヤツ見る目で見られてる。
なんか言い訳しないとっ
「えーと、
あ、この英文の意味わかる?」
机の上にあるプリントを
坂口さんに見せようとして気づく。
「あ…」
今、英語の時間ちゃうかった。
プリントは日本語だらけ。
そういえば英語終わって、
今は日本史の時間やった。
苦い顔をしていた坂口さんが
呆れたのか、
「ふ」
と笑ってくれた。
「ハハハハ」
俺も笑って誤魔化す。