大人になりたい
放課後…
私は職員室に来ていた。

「失礼します。1年1組の瀬川です。化学の櫻田先生に用があって来ました。」

先生のところにいくと
先生は笑顔で待っていた。

ドキッ…………

え?なに今のドキッって………
なんなの?
ただ究極爽やかスマイルを見ただけじゃない!
どーしちゃったの私!

「プッ…………クスクス…………」

え?

「な、なに笑ってんですか!」

「わりぃわりぃ!なんか面白い顔してんなーって思ってよ。」

「お、面白い顔?ひどっ…………」

「ウソうそ。で?用件はなんだー?」

え、先生って意地悪?

「あの!き、き、今日から化学係になりました!瀬川夏希です!」

「クスクス……………クスクス…」

「だ、だから!なんかおかしいですかね?」

「なんで自己紹介してんだよ。それにカミカミだしな。」

あ………確かに…………。

「瀬川が担当なら楽しくなりそうだな。」

「それ、どーゆー意味でしょう?」

「んーー。にぎやかで……面白い?」

「っっ!」

「ウソだって!瀬川!よろしくな。」

………………かっこイイ………。
え、私今なに考えてた?
やばい、やばい。

「クッッ…………やべぇわー。やっぱお前面白過ぎる、あー!楽しみだな!」

「先生…意地悪…ですね…高校生男子と変わらない…………」

「まぁな、5年前まで高校生だったしな。」

え、ってことは?

「先生何歳?」

「急にタメだな、やっぱ面白いわ。俺は23だよ。」

「わかっ!」

それしか言えなかった……………
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