最低男との結婚
大輔を起こさないように

今日も準備をし

電車へ乗り込む。


もう、引き返す事は決して

これから先ないだろう。



「おぅ、木崎」


「あ、おはようございます」


「昨日学校来てたか?
電車で会わなかったよな?」


「あー、体調悪くて」


「ふぅん、まー
サボリは、ほどほどにな」


サボリって・・・・

先生のくせに

体調悪いって言うの
完全に頭から否定してんじゃんか。



朝から先生に

そんな事を言われたと思ったら

教室に入るなり


「もー、優奈ってば
サボんないでよねー」


亜子が怒ったように
私に詰め寄ってきた。



「え、や・・体調が」


「はいはい、もうー
サボんなら電話してよ。
そしたら私だってサボるんだから」


私は、そんな健康そうな人間に見えてるんだろうか・・・。


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