最低男との結婚
けれど、
そんな緩みっぱなしの私の表情は、


「だーいちゃん、
また来ちゃった。
1つちょうだい?」


「毎日毎日こんなもん食ってたら
太るぞ?」


「いーの。
そのうち大ちゃんに
口説かれる日がくるかもしれないし?」


「ざーんねん、俺は
ガキには興味ないんでー」


「ガキじゃないよー
もう18だもん?」


「はいはい」



・・・現実は、



「お兄さん、いつ休みなの~?」


「不定期っスよ。
気分で休むんで」


「じゃあ、今度休みの時
デートしようよ?」


「ははは、俺には
お姉さんみたいな美人は
扱いきれないっスよ」



学生から、大人まで

女性客が圧倒的に多く、

ほとんどが大輔目当てで・・・


緩んでいた顔は、

いつの間にか

また、無表情へと変わってしまっている。
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