最低男との結婚
・・・限界?
早々と店を閉める大輔に

羽織っていたパーカーを差し出すけれど


「着とけ」


その一言でつき返されてしまい

再び大輔のパーカーを着てしまっている自分・・・


「帰るぞ」


「う、うん!」


大輔の後を足早に追いかけ
隣に並び、歩いていると


「え?え?」


手を掴まれると

少し冷たい大輔の手が

私の手と重なった。


「手くらい繋いでもいいだろ?」


驚く私に

あっけらかんと、そう言う大輔は

やっぱり・・・

女慣れしているという事が、嫌と言うほど分かる。

そして・・・

こうして隣同士に並び歩いていると


「お前・・・思った以上に
チビだな?」


背の高さというものも

嫌と言うほど分かるもので

大輔と話すたびに

大輔の顔を見上げるように見てしまうという状況は、どう誤魔化しようもなく・・・


「優奈って、身長
どんくらいあんの?」


「150くらい・・・・」


「ちっさ・・・」


そんな、はっきり言わなくても・・・



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