最低男との結婚
「まだ、ここいるんなら
俺、隣いていい?」


「いえ、あの
人が・・・くるので」


「んじゃ、その人が来るまで
隣いい?」



先生の言う通り・・・

変な男に目つけられてしまったらしい。


こういう時は・・・・


一番てっとり早く・・・・



「すいません、急ぐので」


そう言って、立ち上がり
走って逃げるのが一番だ。



動き回っとけば
変な人に絡まれないだろうし・・


少し、うろちょろしとこう。


うろちょろ・・・・


してるはずなのに、

なぜだか、私の足は

大輔がいる露天の方へ向かってしまっている。


逃げ出したのに、会いたい。


この矛盾すぎる自分が
本当バカに思える。


でも、少しだけ

顔が見たい。


一目だけでいい。


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