最低男との結婚

苦痛の時間

結局、逃げるという事は
間違っていたのか、
どうすれば楽になれるのか
分からないまま

再び、2週間が過ぎた。


あれから、大輔からの連絡は
あるはずもなく・・・


本当は、追いかけてきてくれるんじゃないかなんて
僅かな期待をしてた部分もあった。

でも、

あの日の帰り道

何回も足を止めて
後を振り返っては
いるはずのない人影を探し
そして、再び歩き始めては止まり、振り返り・・・

何度も何度も、繰り返した。

追いかけてくるはずない事は分かってるけれど

少しだけ、少しだけ

もしかしたら・・・なんて思って
駅まで
ゆっくりと歩いたけれど

大輔が追いかけてきてくれる事はなかった。


それが、私に対する気持ちなんだと

そう・・・

分かった瞬間でもあった。










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