I don't need your love.
SHRも終わってクラスメイトと軽く挨拶交わして下足箱に行くと、仁王立ちで待ち伏せる亜美が居た。
…………………そんなに信用ないってか。
「…逃げやしねぇんだから、待ってる事ないだろ」
「それはどうだか。帰ってねそうだから、今日のお前」
何でバレてんの?…いや、眠いけど寝やしないわ、流石に。
何も返さず業とらしく肩を竦ませるだけに留め、靴を履き替えて亜美の隣に並んだ。満足げに頷いた奴を横目に今日もまた自転車で坂を登らなくてはいけない日々に小さく溜息を吐く。
それに気付いた亜美にはまぁ、軽く睨まれたけど。
帰り着いたら家ん中は真っ暗。私が一番だったみたいだ。
とはいえ父は出張中なのだから、18時くらいにしか帰ってこない母が17時に家に居る訳ないか。
一先ずは、と私は着替えを済ませてPCをつけた。