風俗嬢の恋人はサンタクロース!?【完】

「次は・・いつ来てくれる?」

あたしはベッドに座ったまま
ネクタイを締める健さんに向かって、聞いてみた。


「うーん、年明けかなぁ。
年末はほんっと忙しいからさ。」


「そっか」

今年は、これで最後なんだ・・。


あからさまに気を落とすあたしの頭を
健さんがぽんぽんっと撫でる。


ドキッ...



はっとして顔を上げると、
健さんが目の前で跪きながらあたしを見ていた。



目と目が合い、近い距離にまたドキドキしてしまう。


健さんは優しい目であたしをみつめたまま、
ゆっくりと口をひらいた。


「そんな寂しそうな顔して
・・・この商売上手がっ」


パチンッ


「きゃっ!」

おでこにデコピンをされ
あたしは思わず手で覆う。

「あはは!
俺はだまされないよ!」


「・・・いったぁーい」
騙そうとなんて、してないのに・・





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