【短】《ヴァンパイア番外編》 いつでもどこでも危険です
このまま意識がブッ飛んでしまった方が楽な気がするけれど、そうなったらマジで危ない。


どうにか踏ん張っていると、月模の口が首から離れた。


その瞬間スーーーッと全身の力が抜けて、息がハァハァと切れる。


頭の中がボンヤリしている内に、月模が私のオデコにチュッと口づけた。


「コ、コラ月模!いい加減やめなさい!!」


これ以上はさすがに限界です!!リアルに気失う自信があります!!


乱れる呼吸を整えて怒ると、月模の右手が優しく私の頭を撫でた。


「いいじゃんか。ハロウィンなんだから、オレの好きにさせてくれよ」
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