冷徹ドクターに甘やかされてます



「どんな陸でも嫌ったりしないんじゃない。…少なくとも、あの人は」



「……」





嫌ったり、しない?

彼は

私のこと、を



(…決めた)



「そうだよね。ありがとう、久志くん」



「?」



「私頑張る!やってみる!」



「へ?何を…」



そして会話の途中にも関わらず、私はバッグを手に駆け足で病院を飛び出した。



もし嫌われたら

そう考えると、怖い

だけど

このまま何もしないでいる方が、がっかりされてしまう気がする



私にしか出来ないなら必死になってでもやろう

灯のために

春田先生を苦しめないために





「?何だ陸の奴…、?何か落として行ってるし…何だこれ、名刺?」






< 104 / 303 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop