冷徹ドクターに甘やかされてます







「はーるた、いるー?」



「?何だよ」



ある日の夕方。診察を終え一人診察室で書類を片付けていると、顔を覗かせたのは同期の外科医・崎山



「今日何時まで?あがりなら飯食いに行かねー?」



「何が楽しくて男同士で飯なんて食わなきゃならないんだよ…」



「あー、春田は陸ちゃんと食べたいんだもんねー…あ、いや正しくは陸ちゃんを食べたいか」



「そういや何人か新しい外科医入れて代わりに離島の病院に飛ばす話が出てるらしいな。崎山、俺が全力で推薦しておいてやるよ」



「ごめんなさい!!!」



いい歳してチャラチャラとしたこいつは、口を開けばロクなことを言わない。

陸とはまた違うタイプだけれど、どちらもテンションが高いという点では俺と正反対だ


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