冷徹ドクターに甘やかされてます



(…決めたんだから、頑張るって。灯のために)



頭には、灯の笑顔

それと一緒に、彼の笑顔も思い浮かんでは決心を揺るがせるけれど



「ここだよ」



「は、はい…、?」



すると神原さんが足を止めた場所。そこは一見シンプルな建物に『metropolis』と書かれた店名

けれどその看板には『60分コース30000円、120分コース50000円』など、どう見てもキャバクラとは思えない価格といかにも風俗店というような女の子の写真が飾られている。



「あ…あの、ここってキャバクラじゃ…」



「ん?あぁ、そうだよ。キャバクラみたいなこととあと少し色々するだけのお店」



「……」



それって、つまり

私の想像していた範囲の仕事とは違うもので…


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