冷徹ドクターに甘やかされてます







「及川さん、こっちだよ」



「あ…は、はい」



神原さんに連れられ歩くのは、にぎやかな夜の繁華街。飲み屋さんなどの店の並ぶ通りを彼はスーツ姿のまま慣れたように歩いて行く



(…大丈夫、かな)



あの後病院を出た私は神原さんに連絡を取り、時間があるのなら今日からととりあえずお店へ向かおうと夜の街を歩いていた。

キャバクラ嬢やホスト、黒服の人たちなど…いかにもな人々の中を歩くには、私はやはり不似合いな気がする



「いやー、でもよかった。及川さんが決めてくれて。本当弟思いのいいお姉さんだ」



「……」


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