冷徹ドクターに甘やかされてます
「おい、そこの不審者」
「!」
そうしていると、後ろから響いたのはその低い声
「誰が不審者!?」
「どう見てもお前だろ。一人でモジモジそわそわして」
振り向くとそこには、黒のVネックにグレーのパンツ、ほどいた髪…と、いつもの白衣とは全く違う格好の春田先生がいた。
(!私服…!)
初めて見るその姿に、思わず余計ドキリとしてしまう。
「?何だよ」
「いや…私服だと若く見えるなぁって」
「白衣が老けて見えるだけだろ。行くぞ」