冷徹ドクターに甘やかされてます
拒む彼に、諦めない私
そう睨みあった結果折れたのは彼の方で
「…、」
少し恥ずかしそうに口を開いては、小さくぱくりと玉ねぎを食べた。
「美味しい?」
「…美味くはない」
「じゃあもう一口いる?」
「もういい!」
お箸を伸ばそうとする私に、春田先生はそれを阻止するように自らパクパクと玉ねぎを食べてしまう。
(…可愛い)
照れたようなその顔が何だか無性に可愛くて、込み上げる愛しさに思わず笑った。
不思議、夢みたい
春田先生とこうしてご飯を食べるなんて
彼との距離が
いつもより近く感じるよ