冷徹ドクターに甘やかされてます
「そういえば…どうして春田先生はお医者さんになったの?」
「?何だよいきなり」
「いや、折角だから春田先生のこと知りたいと思って」
食事をしながら不意に問いかける言葉に、先生はごはんを一口食べては少し考える。
「何でって言われても…親が医者だから。長男だしな」
「兄弟いるの?」
「3歳下に妹が一人な。今は海外で好き勝手暮らしてる」
「へー…」
春田先生の妹さん…なんだかすごい美人しか想像つかない
「でも何で小児科?子供好きなの?」
「いや、寧ろ大人より分かりづらいしうるさいしやりづらい」
「なら尚更…」
「けど、苦労してでも救いたいと思う」
「…?」
呟いては手にしていたお箸はお皿の端に置かれる。