冷徹ドクターに甘やかされてます



「…うん、」



その胸の中

ドク、ドク…と響く心臓の音




どうして彼が抱きしめてくれるのか

同情か、気まぐれか

わからないけれど



(…離れたくない)



今が永遠に続けばいい

そう願わずにはいられない

愛しさが、込み上げる





「…独り言だから、ただ聞いてね」



「…?」



「私…春田先生のことが好き」



「……」



「優しいところも、すぐ怒るところも、意地悪なところも…お医者さんとしての先生も、好き。大好き」





その止められない愛おしさを

言葉に、させて

答えはいらないから





「例え春田先生に嫌われても、好きだから…それだけは、覚えていてね」





知っていてね

私の気持ち

あなたへの愛情




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