冷徹ドクターに甘やかされてます



「よしっ、そうとなれば子供たちに顔見せにっ…」



「!おい、だからっ…」



気合を入れ、懲りずにガバッと体を起こす。

が、またも頭はクラッとまわり、後ろへひっくり返る体。それをその腕は抱きとめるように支えた



「だからいきなり起き上がるなってさっき言ったばっかだろうが」



「うぅ、もういけるかと思ったのに…」



「せめてゆっくり起きろって…」



そう顔を上げて気付く

その腕の中にすっぽりと、抱き締められる形で支えられる体と数センチまで近付いた顔の距離。


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