冷徹ドクターに甘やかされてます



「…、」



「……」



触れそうなほどの近さと、ふわりと漂う先生の匂い

それらにドキッと心臓が音をたてた瞬間、反応するように、顔が一気に熱くなる



「何また一人で照れてるんだよ」



「だ、だだだって…近い、」



「…本当ガキだな」



ふっと笑っては、ほんの少し距離を詰める顔



(…心臓が、うるさい)



ドクドクと鳴る心臓に

体温、感触、匂い

全てが更に、体温を上げさせる



何度触れても慣れることなんてない

彼の、感触



< 56 / 303 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop