冷徹ドクターに甘やかされてます



「た、ただの事故だもん…ひっくり返りかけた私を支えてくれただけで、」



「なーんだ、少しくらいはいい雰囲気になったんだとばかり」



「いい雰囲気も何も…春田先生にとって私はただの子供だし」



「でもちょっとは脈ありだと思うなー」



「?」



ゆっくりと体を動かしてはソファへ座る形となる私に、崎山先生はこちらへ近付いてはコソコソと言う。



「陸ちゃんが倒れた時ね、子供たちは大騒ぎだったけどそれ以上に春田もすごかったんだから」



「へ?」



「顔真っ青にして、子供たち宥める余裕もなく陸ちゃんお姫様抱っこで運んだりしてさぁ」



「……」


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