冷徹ドクターに甘やかされてます







「……」



「…、…」



それから何時間もの時間が経ち、時刻は夜11時をまわった頃。

ベッドがひとつだけ置かれた個室には、すっかり落ち着きを取り戻し眠る灯の姿



(…よかった…)

私はベッド脇の椅子に座り、その小さな手を握った。



あの後、春田先生たちの処置のおかげで灯の発作は治まり容態も落ち着いた。
それでも私はバイトどころではなくなってしまい、掃除のバイトも今夜のコンビニのバイトも休みを貰いずっとつきっきりで灯の傍にいる。

今夜も、特別に宿泊の許可を貰い泊り込みでついていることにした。


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