冷徹ドクターに甘やかされてます
私には、灯が大切
けれどそればかりで頭をいっぱいにして、他の子供たちのことなんて考えられなかった。
大人の私がパニックになれば、子供たちもつられる。不安感から具合を崩す子だっているかもしれない
だからこそ尚更、春田先生はあそこで強く怒ってくれたんだとも思う
「……」
俯き呟くと、その視線はこちらへ向く
「…お前はずっとそうだな」
「?」
「高校生の頃から、一人で灯の世話して何かあれば大泣きして」
「だって…心配なんだもん。灯がいなくなるのが、一番怖いよ」
「……」