【短編】イブの夜に抱きしめて
翌日。土曜日。3連休初日。
特に予定のない私は部屋でみかんの皮を剥きながら雑誌を眺めていた。クリスマスが終われば年末、バレンタインデー、ホワイトデー。カップルにはイベントが目白押しで。そんな記事を読みながら私は鈴木課長と一緒に過ごせたらと勝手な妄想を膨らませていて。
「思ってるだけならいいよね……」
なんて独り言を呟いて、自分を納得させていて。テーブルの隅に置いたスマートフォンからメロディが流れる。
「メール?」
みかんを置いてスマホに手を伸ばす。
“具体的に行きたいところはあるのか?”
「え……ええ?」
だって相手は鈴木課長。
「相手を……間違えてる?」
“行くなら教会のライトアップですけど、課長、送る相手を間違えてますよ。セイントミッシェル教会、綺麗らしです、彼女と是非に”
余計なお世話だと思いつつも私は鈴木課長からのメールにそう返信した。
特に予定のない私は部屋でみかんの皮を剥きながら雑誌を眺めていた。クリスマスが終われば年末、バレンタインデー、ホワイトデー。カップルにはイベントが目白押しで。そんな記事を読みながら私は鈴木課長と一緒に過ごせたらと勝手な妄想を膨らませていて。
「思ってるだけならいいよね……」
なんて独り言を呟いて、自分を納得させていて。テーブルの隅に置いたスマートフォンからメロディが流れる。
「メール?」
みかんを置いてスマホに手を伸ばす。
“具体的に行きたいところはあるのか?”
「え……ええ?」
だって相手は鈴木課長。
「相手を……間違えてる?」
“行くなら教会のライトアップですけど、課長、送る相手を間違えてますよ。セイントミッシェル教会、綺麗らしです、彼女と是非に”
余計なお世話だと思いつつも私は鈴木課長からのメールにそう返信した。