愛するお方がサンタとなりました
「便利ねー」
「まったくだ」
あなたがソリに乗り、ワタクシはその膝上へ。
「重くないかしら」
「痩せすぎ。もっと肥えろ」
手綱を握ったあなた。トナカイが駆け、屋上から飛び降り――
「……。キャー、キャー」
「さっきよりかは驚いているのな」
トナカイって飛ぶ生き物だったのね。屋根より高いこいのぼりよりも高いわ。ヘリコプターとぶつからないかしら。
「飛ぶと言うよりも、見えない地面を走っているみたいだわ」
「俺は滑っているように思えるな」
トナカイが止まる。真下には赤い屋根のお家。
ええと、と白い袋からプレゼントを出したあなたはそれを落とす。赤い屋根にぶつかると思いきや、ふっと消えてしまった。