夏色の約束。~きみと生きた日々~
「笑わないでよ!なっちゃん!」
「だって……あははっ。あおちゃん、顔真っ赤だよ?りんごみたい!」
「うるさいなぁ!なっちゃんが悪いんでしょ!」
「へ?なつ?」
「そうだよ!なっちゃんが、“なつだけを見てて”とか可愛いこと言うから……。俺も、なんか恥ずかしくなってさ……」
そう言って、照れくさそうに鼻をかきながら笑ったあおちゃんに、なつの胸は嬉しい気持ちでいっぱいになる。
こういうのを、幸せっていうのかな。
心の底から、あおちゃんのことを愛しいと思った。
「なっちゃん」
「あおちゃん」
お互いの顔を見合わせてもう一回だけ微笑みあうと、また幸せな気持ちが溢れ出してきて。
その幸せを逃がさないように、なつたちは手と手をぎゅっと握りしめた。