夏色の約束。~きみと生きた日々~



………でも、なつはあおちゃんの本当の苦しみを知らなかった。


当たり前に過ぎていく毎日の中で、あおちゃんが感じていた恐怖も、不安も、痛みも、苦しみも。


あおちゃんが……君が。


なつと過ごす毎日にどんな想いを抱いて、どんな気持ちを抱えてなつと接していたのか。


“また明日”


その一言が、どれだけあおちゃんを苦しめていたのか。


なつは、全然知らなかったんだ。


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