クリスマスはメランコリー

―☆°――‥*…


「ユウヤさんもお風呂入ろっ?ね?」

「…だ、ダメです!!ダメ、ダメ!!」

「ミーちゃんちにお泊まりする時はぁ~一緒に入ってるもん」

「羨ましい…じゃなくて、俺は入りませんってば!!」


ユウヤさんが私を家まで送ろうとして、場所を聞こうとミーちゃんに電話をしたら、私が電話を取り上げて更には…

強引にホテルに入ったらしい。


………で、この有り様。


「あのね、ナナさん、本当に理性効かなくなるから…誘うの止めてくれませんか?」

「何でぇ~?言うこときかないとチューしちゃうぞ!!」


まさかの自分からの挑発で、23歳にして初キスを卒業。


「…んっ。ユウちゃ…もっとチューしたいっ」

「…ナナさん、かわいっ。先に誤ります、ごめんなさい」


理性が飛んでいるのは泥酔している私も同じ。


唇に柔らかな感触を感じた後、ユウヤさんのぬくもりも肌に感じたのは覚えている。


『…ナナさん、好き』
『可愛い』
『声、我慢しなくていいよ』

―――ユウヤさんの言葉も何となく覚えている。


大体、想像はつく、私のシタ過ち…。


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