クリスマスはメランコリー
「わ、私…実は酒癖悪いみたいで…ミーちゃんにも人前で飲むなって止められていたんです。

調子に乗ってすみませんでした…」


私は布団の中で顔を隠したまま、ユウヤさんに伝えた。


「いえいえ、おかげさまで良い思いしちゃいましたから、オッケーです」

「ユウヤさんのバカ…」


事実は本人に確認しないまでも、確実だろう。


この事実を今後どうすれば良いんだろう?


ミーちゃんに言うべきか否か…。


「ナナさん、お仕事は?」

「してるよ…って、もうこんな時間!!」


布団の隙間から時計を覗くと時刻は8時少し前。


制服も着てないし、家に取りに行かなきゃいけないし、メイクもしていない…の無いないづくし。


「…電話」


部屋の片隅で鳴り続けている着信音が、少しパニック気味の頭に響く。


私は布団で体を隠しながら、スマホを探す。


「おはよ…」


ミーちゃんからだった。


タイミングが合わずに出ようとしたら一度切れてしまい、二度目の着信で出た。


『おはよ、じゃないでしょ!!アイツ…ユウヤと一緒なんでしょ?

ま、まさか!!今も一緒とか無いよね!?』

「あ、えと…」


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