クリスマスはメランコリー
「今だから言うけど、ナナさんは初恋の人。

ナナさんの笑顔が好きで、性格が好きで…。何人かと付き合ってみたけど、何か違う気がして別れて…そんな時にバイト先のカフェでミーちゃんとナナさんを見かけたんだ。

嬉しかったし、ドキドキした」

「………」


言葉が出ない。


あの店員さんはユウちゃんだって分かったけれど…

あれ?


そうだ、私も幼い頃、ユウちゃんが大好きだった。


それが恋か友達としての好きかは判別出来なかったけれど…。


「…ところで、会社大丈夫!?」

「…え!?うわぁ、8時半過ぎてる!!あぁ、頭痛い…」


8時半過ぎてるのに頭が痛いしグラグラするし、気持ち悪いし、腰も痛いし、会社行けなそう。


ち、遅刻!!


私の慌て振りに笑っているユウヤさん。


もう、こうなったら仕事を休みます。


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