クリスマスはメランコリー
「…え?」

「だって、だって!!ミーちゃんにメアド渡した人でしょ?」

「あぁ、あれねぇ…メアドじゃないし」

「ミーちゃん、メアドって言ってた!!」


ついつい声を張り上げてしまったら、店員さんは私の肩を抱き寄せて…

「あんまり疑うとチューしちゃうからね。分かった?」

と言って、顔を近付けて来た。


「…ひゃ!?」


私は突然の出来事にビックリして、変な声を上げてしまった。


店員さんと目が合ってしまい、私の頬と耳まで火照り始める。


男の人にこんなに近付かれたのも、こんな事を言われたのも初めてで戸惑うばかり。


「俺の名前は、ユウヤだよ。覚えておいて」

「…は、い」


顔も耳も熱くて…ドキドキもどんどん加速して…どうしたら良いの?


好きな訳じゃない、でもこの胸の高鳴りの行きつく先はどこだろう?


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