涙がでるほど暖かい日
僕達が絶望していると,中本は言い出した。
「まぁそんな泣かないで!生き残ればいいんだからさ!」
『生き残る?そうだ朝電車でも耳にした,命に関わるとか言っていた…』「ゲームは一週間後らしいよ!それまでに説明のパンフレットが送られてくるみたい」

『こいつ,完全に人事じゃねえか!一週間後?ふざけんな!』

「じゃあ授業を始めますよ~最初は数学だよ 今日1日しっかりね」

そういうと中本は出て行った。
『授業?それどころじゃねえよ,糞が!』
「聖!!」
「おう…竹井…」
「…俺,聖になにしてあげられる?」
「何って…んなもん…わかんねぇよ…」
「聖さ,もし行ったとしたら帰ってこれるか?」
「わっかんねぇよ!!」
つい怒鳴ってしまった。
「あ,ごめん,つい怒鳴って…」
「大丈夫,俺さ,考えたんだ。このゲーム逃げられないらしいんだ…だから一週間学校休んで,パンフレットを元に作戦を練るんだ。俺も付き合う。」
「俺もってお前…単位やべぇぞ…?」
「大丈夫だよ!俺学校なんかどうでもいんだよ」
…僕はこの後竹井を止めなかった。最後まで親友と一緒にいたかったから…
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