ド天然!?魔女っ子の秘密
そして、翌日。


あたしは美玲に教えてもらって、あたしたちの占い学の先生―――加賀美先生の元へ向かった。


あたしの前には一つの扉。


その隣には、昨日の実習室が。


今初めて知りました。



美玲は、加賀美先生がいらっしゃるのはここだって言ってたけど…


入るのはやっぱり緊張する。


深呼吸して、あたしはドアに手をかけた。


「失礼します」


ドアの向こうには、占いの先生らしい部屋が広がっていた。


黒い壁紙の部屋。

昼間なのに、閉め切ってある窓のカーテンは黒色。

部屋を薄暗く照らす電燈の色は、橙色だった。



「誰かしら?」

姿は見えないが声は聞こえる。

「神崎です」


「あら、いらっしゃい」


先生があたしのところまで来てくださった。


「先生、あのあたし…」

「ここで立ち話も何ですから、中に入ってください」

「は、い……」


あたしは先生に引っ張られるまま、部屋の中に入っていった。
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