ド天然!?魔女っ子の秘密
翔太に乗り移った、"サファイア"の創始者が、あたしを殺した。


だなんて、そんな残酷な未来、言えるわけがない。


美玲のことは大好きだし、いつも頼りにしてる。


でも、これは言えない。


「んー。近い未来のことだったから、もうすぐ分かると思うよ。それまでのお楽しみってことで」


あたしはできる限りの笑顔でそう答えた。


『お楽しみにね』だなんて。

あたしも嫌な嘘をつくようになったな。


あたしが見た未来は、全然楽しくない未来なのに。


ごめんね美玲。

あたし、嘘つきで。


でもね、今のあたしには、これしか言えないんだ。


「そっかー。もうすぐ分かるならいいことにしよう」

美玲は笑顔だった。


美玲のことだから、多分、というか絶対に気づいているだろう。


あたしが隠し事をしていることに。



ごめんなさい。

美玲の笑顔を見ていると、あたしの心は罪悪感で満ちていった。
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