ド天然!?魔女っ子の秘密
「先生、ありがとうございます!あたし何だか元気が出てきました!」

あたしは立ち上がって言った。

「それは良かった。しかし無茶してはいけませんよ」

「はい。ありがとうございます」


もう、大丈夫。

未来はきっと変わる。


「これだけは覚えておいてください。

見えた未来は100%訪れるわけではありません。

そして必ず未来は変えることができます。


それから、信じてください。


貴方の1番大切な人のことを。

例えどんなことが起きても」


1番大切な人……


『お前はほんとにバカだから』

翔太の顔が思い浮かんだ。


カァァっと顔が赤くなるのを感じた。


って、今は翔太のことなんてどうでもいいんだから!


今、先生と一緒にいるのに、何翔太のことを考えているの、あたし!


今思い浮かんだ翔太の笑顔を、ぱぱっと手で消した。


「神崎さん?どうかしましたか?」


先生に言われてハッと我に帰る。

あたしはそのまま固まった。



先生は不思議そうな顔をしている。


「い、いえ!何もありません!」


あはははは、と笑って誤魔化した。
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