ド天然!?魔女っ子の秘密
何も見えない、白っぽい世界。

ここは…どこ?


あれ、柏木様は…?

姿が見えない。

それだけで胸がざわざわと騒がしい。


どうした?あたし…


『一緒にあそぼう!』

え…?

何、この声…


『…これ、食べとけ。帰ってから何も食べてねぇだろ?』


雪崩れ込むように、心に響く。


なんでだろう…声が聞こえるだけで、ポカポカと胸が温かくなるの。

そして、思わず涙が出そうになる。


『どれだけ心配したと思ってんだ!』


あ…



この声…

あたし、知ってる…


『ドレス、似合ってる』


聞こえるだけで安心してしまう、この声の持ち主は…


『…我慢するな。嫌になったらいつでも言え。必ず助けてやる』

『いつでも頼れ』


『お前は俺たちの"仲間"なんだから』


光は強さを増して、あたしをまた包む。


あぁ、いつもそうだ。

いつもあたしを助けてくれるのは


「翔太…」


貴方、なんだね…
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