ド天然!?魔女っ子の秘密

何でそんな顔なさるの…？

って、あたし何泣いてるの！？

え、何で？何で！？

理由は分からないが、涙は流れ続けている。


と、とりあえず、柏木様に悲しい顔をさせるのは、ダメだ…

あたしは笑顔を作る。


「ごめんなさい、もう大丈夫です。もうすぐ涙もと…」

止まりますから、と言おうとしたが、それは阻止された。


あたしと柏木様の距離


「え！？ちょ、柏木様！？」

……ゼロ。


「ど、どうなさいました！？」

いきなり抱きしめられて、思考回路はショート寸前。


しかし柏木様はあたしの問いに答えない。

ただあたしを抱きしめる力が強くなるだけ。


「会いたかった。ずっと、会いたかった」


耳元で聞こえる吐息と、艶っぽい声。

あたしの心をかき乱すには充分すぎる。


カアッと耳まで赤くなるのが自分でも分かる。


「か、柏木様…？」

柏木様の表情は見えなくて、反応に困る。


「由良に会いたくて、会いたくて、仕方なかった。

本当は顔を見たかったけど、未熟者の俺はお前に会うわけにはいかなかった。会えなかったんだ。

俺が未熟なせいで...俺がお前を傷つけたも同じだから......」


「え…？」

話の展開についていけない。

何を言っているの…？


「お前は…俺の大事な人なのに」

「え…？」


その瞬間、突然ぽうっと光りだした暖かい光に包まれた。