ハッピーハッピークリスマス



結局、「クリスマスだから……」なんて言う特別はなかった。



でも私的には、今日会えてよかった。と思う。



彼の隣で、彼を感じる事が出来る事が今私の一番の幸せだから。



それでも、クリスマスらしく大和の部屋のテーブルにはケーキやチキン、シャンパンの代わりにスパークリングワインとサイダーが置かれている。



「ごめんな、茉依。来年はちゃんと店予約して、もっとクリスマスらしく過ごそうな」



二人でテーブルを囲みそんな台詞を口にする大和。


私は俯くばかりで、何も言えなかった。



「茉依、顔上げて」



そんな台詞と共に伸びてきた手が軽く頬に触れ、それにつられ私は顔を上げる。


だから自然と目の前にいる彼と見詰めあう形になる。



「わ、私は大和と一緒なら、どこだっていい。大和が居てくれれば、それで……」



そこまで言って私は恥ずかしくなってしまい、また俯いた。


そんな私の頭に温かなぬくもりが降りてきて、大和が私の頭を何回も撫でた。



「俺だって、そう思ってる。

でもさ茉依、もっとわがまま言ってもいいんだぞ」



< 19 / 20 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop