Treasure~もう一度、恋~
「全部、入った?」

「…ああ、うん。」

「すごい、ね。瞬くんとあたし、これでひとつになったんだね…」



有希が、のんきに、心から感心したようにためいきをついた。




「ぶはっ、なんだそれ」

「えー?そういうことでしょぉ?」




繋がったまま、ぎゅっと抱き締める。

有希も、俺の背中に腕をまわし、ぎゅっとしがみついた。





「…あったかい」

「うん、俺も」




俺は、満たされていた

心も、身体も




「動く、ぞ」

「…ん」




有希の身体を気遣ったつもりでも、負担になるのはわかっていた。

でも、もう自分を止めることも出来なかった。




ゆっくりと、速度を増す。

ぶつかり合う繋がった部分から、卑猥な水音が響く。




深い、夜の闇

俺たちは、繋がったまま、その闇に落ちていった。

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