四十九日。
今、俺はどういう状態なんだろう。
幽体離脱的なものであれば…。
「えいやっ」
医師たちの体をすり抜け自分の体に体当たりを試みる。
「…あれ?せいやっ」
バリアみたいなもので護られていて、体に戻る事が出来ない。
「なんで…だ?」
「「当たり前じゃないか」」
後ろから声がし、振り返ると綺麗な金髪にメルヘンな服装の、顔が同じ子供が2人いた。
「お前たち…誰だ?」
「「僕たちは死者の管理人。ちなみに事故死を担当している。」」
子供のくせに事務的な、冷めた声で声を揃えて言った。
「死者の、管理人…?死神か」
「「そう思ってくれて構わない。…君はもうすぐ、死ぬ」」
相変わらず息ぴったりに、数分後かもわからない余命宣告をされる。
「俺は死なない。死んだら駄目なんだよ!」
「「運命は既に決まっている。君がどう思っていようが、運命には抗えない」」
死神が存在するなんて…。
「俺は天国にも地獄にも行かない」
「「天国?地獄?そんなものは人間が作り出した嘘偽りであって存在しない。死者に待つものは消滅のみ」」
子供であるのに子供らしくないことを言っていて、厭でも現実を見せられる。
「俺はまだ消えたくない!」
なつきと母さんを、おいていけるわけがない。
「「安心しろ。死んですぐというわけではない」」
「ならいつ…「「ほら、“君”が亡くなるよ」」
振り返ると、ピーッという電子音と、なつきが泣き叫ぶ声が聞こえ、俺が息を引き取っていた。