5年目のクリスマス

4年間先輩への恋心を抱え、その姿を見る為に会社に行き、先輩から誉められる為に仕事をしていた私の気持ちは消されてしまった。

その後、先輩には恋人がいるという噂が社内に流れ、先輩はそれを否定しなかった。

遠まわしに振られたと気づき、落ち込み涙も流したけれど、それでも先輩の側にいたくて、それまでと同じように仕事を続けた。

でも、それももう限界かもしれない。

先輩が恋人とどうなっているのかはわからないけれど、側にいればいるほど気持ちはどんどん傾いていく。

諦めるなんてできなくて、辛くなるばかり。

もう、だめだ、と思った私は、来年の3月いっぱいで退職したいと申し出た。

驚いた部長は、私の申し出を保留。

「退職するって決めてるんだけどな」

小さく呟いて、外を見ると、相変わらず雪が降っている。

大通り沿いの木々には綺麗なイルミネーションが施され、眩しい。

最近流行りの青い電飾が目について仕方がない。

それを見ていると、先輩から突き返されたブルーのネクタイは、クローゼットにしまいこまれたままだと思い出す。

< 6 / 22 >

この作品をシェア

pagetop